ベリーダンスを知っていますか？
べリーダンスとはどのような踊りなのでしょうか？
ここでは、ベリーダンスについて紹介していきたいと思います。
＜ベリーダンスとは＞
ベリーダンスとは、中東諸国で踊られてきた世界で最も古い踊りの一つで、現在は、アメリカ・ヨーロッパを中心にショーダンスとして発達しています。特に、エジプト・トルコ等アラブ地域で踊られる女性の即興のソロダンスとして有名です。美しくエキゾチックで創造性に富み、女性ひとりひとりが本来もっている豊かな個性が輝く踊りといえます。
１８９０年代ベリーダンスがアメリカに渡ったとき、お腹の動きが特徴的だったことから、英語で「腹部＝Belly」と名付けられたことが名称の始まりと言われています。
ベリーダンスを正式にはアラビア語で“ラクス・シャルキRaqs Sharqi رقص شرقي (東方の踊り)”といい、またエジプトでは“バラディRaqs Baladi رقص بلدي（国産の、自然の）”と呼ばれます。
＜ベリーダンスの歴史＞
その起源は諸説あり、紀元前のシュメール王朝、古代エジプト、古代ペルシャにまで遡るとも言われていますが、明確にはされていません。しかし、女性によって豊穣や繁栄を願って踊られていたようです。その後、ベリーダンスは宮廷に入り、祭儀的な踊りからエンターテイメントとして踊られるようになりました。オスマントルコ帝国にアラブ諸国が支配され、王宮の奥深いハーレムで踊られたのが現代のベリーダンスの原形ともいわれています。そして、１８９０年代に渡米したのをきっかけに、世界に広まり、今、エジプトやトルコでは、国を代表するエンターテイメントとしての地位を確立しています。
＜ベリーダンスと宗教＞
ご存知の通り、中東では古くからイスラム教が深く根付いています。そのイスラムの純潔を重んじる教えによって、女性たちは他人の前で肌を露出すること・踊ることはタブーとされてきたのは事実です。しかし、そのような環境の中でも女性たちは踊りを深く愛し、親族たちが集う結婚式などの場で、煌びやかな衣装を身にまとって踊り、美しさを表現することを楽しみました。このように、宗教に負けることなく、女性たちに愛されながら、ベリーダンスは現代まで踊り続けられてきたのです。